社会 > 従業員とともに 人材育成

人事の基本的な考え方

当社グループでは、「人」という経営資源に焦点をあて、多様な従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮することにより、当社の競争力を一層向上させ、持続的成長を実現するためのシステムとして「人材総合マネジメントシステム」を運用しています。
三菱ケミカルグループ(MCGグループ)の一員として、人事の取り組みを推進しています。

人材総合マネジメントシステム

基本的な考え方

経営目標達成のためのツールであり、「目標管理」「評価」「処遇」「育成」「活用」を有機的に連環していくことが重要

人材総合マネジメントシステム

従業員数(単位:人)

2020年3月末 2021年3月末 2022年3月末 2023年3月末 2024年3月末
グループ 6,987 6,728 6,697 6,370 5,577
単体 3,764 3,383 3,278 3,107 3,044
男性 2,840 2,593 2,490 2,354 2,290
女性 924 790 788 753 754

人材育成

企業の活力・競争力を強くしていくためには、その源泉となる人材力の向上を図ることが不可欠です。以下4つの仕組みを有機的に連動させ、従業員が能力を開発・発揮できるよう支援しています。また、日々のOn the Job Training(OJT)に加えて、一人ひとりが主体性を持って自ら学び成長していくための機会を提供し、各人の能力を高めるとともに、適材適所へと配置することで、各人が持てる能力を最大限に発揮できるように努めています。 

人材マネジメント4つの仕組み

  • 多様な人材の採用
  • MBO(目標管理)によるOJT, Off the Job Training(Off-JT)
  • 異動・ローテーション
  • 公正な評価

人材育成体系

2022年度にMCGグループ共通の育成体系を策定し、これに基づいて各育成施策を実施しています。
この人材育成体系は、職場を離れて実施する人材育成プログラムや、多様なニーズに基づく自律的な学びのための自己学習プログラムで構成しています。
これらのプログラムを通じて、従業員が日々の業務から課題を見出し、解決していく経験から学び、成長するプロセスを支援・強化し、一人ひとりがキャリアを自ら切り拓き、多様な価値観・思考や高度な専門性を結集させ、自らのリーダーシップでその能力を開発・発揮することを支援していきます。

2023年度社内研修の年間平均時間は1人当たり3.6時間でした。

新しい育成体系

さらに、従業員の自発的なキャリア形成支援、将来の経営を担う次世代リーダーやグローバル人材の育成にも取り組んでいます。

キャリア形成支援施策

一人ひとりがキャリアを考える重要性に気付き、主体的に考える機会と学びの場として、以下、5つの施策をMCGグループとして提供しています。

  • 必要なタイミングで、自身の方向性を決め行動するための考え方を身につける「キャリアデザインワークショップ」の実施。
  • 主体的なキャリア形成への意識醸成を目的として講演会や情報提供を行う「キャリアフェア」の開催。
  • 仕事やキャリア、仕事を進めるうえでの悩みごとなどを個別に「キャリアサポーターに相談する場(キャリア相談)」の提供。
  • 「キャリアを軸とした上司・部下面談を支援する学習動画」(キャリア系面談の意義・役割・スキル等の理解促進)の提供。
  • 多様なジョブやキャリア目標に合わせたスキル等を習得する「自己選択型オンライン学習環境:Udemy Business」の提供。

グローバル人材の育成

  • 海外も含めたより幅広い職務への異動が可能になるキャリアチャレンジ制度にて継続的にグローバル人材の育成を実施。

従業員の意志で海外も含めたより幅広い職務への異動が可能になる「キャリアチャレンジ制度」の運用や、国内外のグローバル関連業務にジョブローテーションを行うことで、異文化への適応能力やコミュニケーションスキルを持ったグローバル人材の育成を継続的に実施しています。

スマート人材の育成

デジタル技術およびデジタルビジネスモデルを活用し、日々の業務改善からビジネスの変革、価値創造に至るまでのさまざまな変革を自ら実践し、より効果的・効率的な働き方ができる 「スマート人材」 の拡充を目的とした教育プログラムを用意しています。
本教育は、MCGグループ全体の注力テーマに位置付け、 「One Company, One Team」としての人材育成体系のもと、人事部とデジタル所管で協働して、新入社員向け、マネジメント向け、全従業員向けなどのさまざまな層に向けたプログラムを実施していきます。

次世代リーダー育成

経営リーダーに求められる人材要件を定めるとともに、候補人材を継続的に育成するための仕組みとして、グローバルでの人材育成プログラムを構築・運用しています。個々のポジションについてもその人材要件を個別に定め、重要ポジションについては後継者育成計画を継続的に運用することで、人材パイプラインを強化しています。

MCGグループが考える、経営リーダの要件定義

従業員への企業風土浸透

企業の成り立ちや、今日に至る発展の記録を共有することは、従業員間の一体感を醸成し、従業員のモチベーションや主体性を引き出すことにつながります。
我が国の製薬会社で一番長い歴史を誇る当社は、田辺三菱製薬史料館にて、国内外の従業員、新入社員や入社予定者に対して企業史の研修を実施することを通し、従業員がグローバルに企業風土を学んでいます。そのほか、地域の他ミュージアムと連携のうえ、郷土史や産業史について学ぶセミナーを開催し、伝統ある製薬企業で勤務する者としてのアイデンティティーを確認する場を設けています。

田辺三菱製薬史料館での研修の様子

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