社会 > 地域・社会とともに 社会ニーズに応じた活動
次世代育成
当社グループでは、次世代育成の取り組みとして、医学部・薬学部で学ぶ学生や留学生への就学支援をはじめ、製薬企業の知見を活かした医薬品に関する講義や総合学習の場として、国内外の各事業所で出前授業・企業見学の受け入れなどを行っています。
JEES・田辺三菱製薬医学・薬学奨学金
当社は、次世代における医学・薬学界での人材育成への貢献ならびに医療、福祉や科学技術の発展に寄与していくため、2023年3月に医学部および薬学部で学ぶ学生や留学生への就学支援として、公益財団法人日本国際教育支援協会※(以下「JEES」)の冠奨学金事業へ寄付を行い、「JEES・田辺三菱製薬医学・薬学奨学金」が創設されました。
奨学金の募集に関する詳細は、JEESのウエブサイトをご覧ください。
https://www.jees.or.jp/sc-scholarship/jees_mtpc.htm
※JEES(公益財団法人日本国教育支援協会)について
日本人学生および外国人留学生への支援事業等を行う公益財団法人です。その事業の一つとして企業または個人等からの寄付を原資に、寄付者の名を冠した「冠奨学金事業」を実施しています。
出前授業
当社では、従業員が学校へ赴き講師となる出前授業を行っています。2021年度より、文部科学省が推進する「土曜学習応援団」※に参画し、「製薬企業の仕事」(新薬の研究・開発など)や「ものづくり」をテーマにしたプログラムを提供しています。2023年度は、土曜学習応援団のサイトを通じて8校の出前授業を実施しました。
※土曜学習応援団は、文部科学省が推進する子供たちの豊かな学びを支えるため教育プログラムです。
- 【生徒さんの声】
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- 薬ができるまでに、こんなにたくさんの時間を使い、試験が何度もあることを初めて知りました。
- 薬学に進もうと思っていたので、この講義に参加できてよかったし、ためになりました。
- 一つの会社にはいろいろな職種があること、将来の選択肢もたくさんあることを教えてもらいました。
- 将来の夢を具現化することができたと感じます。今日頂いたお話を忘れず、自分の夢の実現に向けて努力を積み重ねていきたいです。
- 【従業員講師の声】
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自身の仕事について話すことで、仕事を客観的に見る、考えるよい機会になりました。開始前は生徒からの反応が不安でしたが、耳を傾け熱心な表情が見受けられ、質問を受けることで講義のやりがいを感じました。製薬会社に興味を持ってもらえたこと、製薬会社の仕事を知ってもらう機会になったようで嬉しいです。
企業見学
当社の各事業所では、地域団体や近隣の学校・修学旅行時の総合学習などを対象に企業見学を受け入れています。当社の事業や製薬企業の業務、従業員のキャリア等を紹介し、対話を通じて、学生の皆さんのキャリア形成の一助としていただくことを目的としています。
2023年度は、各事業拠点あわせて12校の企業見学を受け入れました。
- 【生徒さんの声】
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- 「製薬」というと難しそうなイメージでしたが、今日見学したり説明を聞いたりして、製薬は私の日常生活と深く関わっていることに気付き、新たに知ったことと自分の生活を結びつけて考えると楽しかったです。
- 楽しく製薬について学ぶことができ、新しい発見がたくさん自分のなかで出てきて、製薬についてより興味が湧きました。
- 薬が私たちの手元に届くまで、多くの時間と費用がかかり大変なうえ、使う人のことをすごく考えていて、自分の知らないところでとても支えられていることを知りました。
- 今回の訪問を通じて、仕事をするということは、自分のやりたいことをするだけではなく、人のためにつくしていると感じました。
- 【従業員講師の声】
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講義や実習、工場の見学を行い3日間の日程を無事に終了しました。生徒さんたちは、何気なく口にしている医薬品が想像以上に多くの工程を経て製造されていることや、衛生管理や品質管理の大切さなど多くのことを習得する良い機会となったようです。
土曜学習応援団
当社は、2021年度より、文部科学省が推進する「土曜学習応援団」に賛同し、出前授業および当社史料館見学による教育プログラムの提供を開始しました 子どもたちの豊かな学びを支えるための一助として、ご活用ください。
緊急・復興支援
当社グループでは、被災地に寄り添い、国内外における災害時などの緊急支援および復興支援に取り組んでいます。
令和6年能登半島地震への支援
当社は、2024年1月に発生した令和6年能登半島地震で被災された皆様への物資支援として、当社製品のアスパラドリンク1,000本を寄付しました。
また、三菱ケミカルグループ(MCGグループ)としては、被災された方々と被災地支援のため、日本赤十字社を通じて、義援金5,000万円を寄付しました。
被災地復興支援販売
毎年、各事業所において「被災地のことを知り、応援すること」を目的に、被災地の特産品の販売会を開催していましたが、近年コロナ禍で販売会が中止となるなか、2023年度は横浜事業所にて、東北復興支援の一環として岩手県陸前高田市の特産品販売会を開催したほか、2023年5月に石川県能登地方で発生した令和5年奥能登地震により被害を受けられた被災地の復興を願い、当社労働組合と協賛で災害復興支援地酒Barを開催しました。
岩手県陸前高田市の特産品販売会
2023年11月、4年振りに一般社団法人トナリノのスタッフが岩手県陸前高田市からたくさんのおいしい商品を運んできてくださり、横浜事業所で特産品の販売会を開催することができました。さまざまな特産品に加え、大きなサイズで蜜もたっぷりの「米崎りんご」は、あっという間に完売しました。
また、トナリノでは陸前高田市で避難所宿泊体験などの活動もされており、防災についてのお話もうかがいました。津波の到達時間を考え海や河川の近くにいる時に大きな揺れを感じたら直ちに高台へ移動すること、避難所生活では防犯意識を持つことなど、身を守る行動の重要さに気付かされた1日となりました。
- 岩手県陸前高田市と東日本大震災
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2011年3月11日の東日本大震災から13年が過ぎました。当時の岩手県陸前高田市の人口は約2万4,000人でしたが、壊滅的な津波被害を受け、1,800人近くの方が犠牲になられました。この災害により、地域の課題であった「高齢化」「若者流出」「一次産業の衰退」等は一層顕著になり、20年分の過疎化が進んでしまったともいわれています。そのような陸前高田の土地で、米崎りんごは、農家さんの手により受け継がれ、守られています。
令和5年奥能登地震災害復興支援イベント
2023年9月に当社労働組合と協賛で災害復興支援地酒Barを開催しました。
地酒Barでは、震源地近く(珠洲市と能登町)の酒蔵の地酒を提供し、売上金は日本赤十字社を通じて寄付しました。しかしながら、これらの酒蔵は2024年1月に発生した令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けられました。心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。