環境 生物多様性への取り組み
当社グループは、生物多様性を健全に維持・保全することが事業を持続的に進めるうえで重要であると認識しており、三菱ケミカルグループ(MCGグループ)一体となって、環境負荷の低減、遺伝資源の適正な利用、自然・社会との共生、社内意識の向上などの幅広い活動を通じて、生物多様性の維持・保全に取り組んでいます。また、環境中期行動計画21-25において、生物多様性の保全に関する目標を立て活動に取り組んでいます。
事業活動と生物多様性との関わり
事業活動と生物多様性との関わりを把握し、その保全を進めることは重要です。そのため、当社グループでは、バリューチェーンにおける環境への負荷を資源の利用(IN)と廃棄物や副生物の排出(OUT)の双方向から把握することに努め、事業の生物多様性に対する影響や依存への理解を深めています。また、廃棄物や副生物の排出をモニタリングすることで、MOS指標※とも連動して評価しています。
- ※MCGグループが取り組むべき重要課題を特定し、特定した重要課題に対し目標を設定し、その進捗を測る指標
https://www.mcgc.com/sustainability/kpi.html
生物多様性と自然環境の保全活動
生物多様性や自然環境の大切さの理解とその保全を目的として、当社グループはこれまで東京グリーンシップ・アクション※1および生駒山系花屏風活動※2に参加しており、2022年度からは、MCGグループの取り組みとして広く従業員に呼びかけ、活動を行っています。
この活動は自然環境保全への意識を高めるだけでなく、グループのコミュニケーション促進の機会となっています。
2023年度の取り組み
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東京グリーンシップ・アクション
2023年9月、東京都八王子市にある里山保全地域「八王子滝山里山保全地域」で、従業員と家族34人が参加し、稲刈りのボランティアを行いました。
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生駒山系花屏風活動
2023年10月、大阪府大東市の飯盛山をハイキングしながらの植樹・清掃活動に、従業員と家族48人が参加しました。
- ※1東京都が企業やNPO法人自然環境アカデミーと連携して里山保全地域で行う自然環境保全活動。当社は2006年から継続して参加しています。
- ※2大阪府主催の環境イベント。当社は2009年度から継続して参加しています。
また、インドネシアにおける熱帯雨林の保護活動※として、ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアは、西ジャワ州の森林保護区の植樹・植林活動「アルキムの森林再生2024」に参加しました。500本のスマトラ松などの苗木を寄付したほか、保護区において従業員25人が活動を行いました。
そのほか、北ジャカルタの海岸保護区でのマングローブの植樹活動や森林再生を支援するための寄付支援も行っています。
※インドネシアには広大な森林がありますが、減少が続いています。木々が伐採されると、温暖化ガスの二酸化炭素を大量に吸収する森林が減るため、気候変動につながります。
環境保全活動推進キャンペーン
生物多様性の保全活動をより一層推進するため、2017年度より環境保全活動推進キャンペーンを実施しています。このキャンペーンでは、当社オリジナルの「For the Environment」マフラータオルを参加者に配付し、全社一丸となって環境保全活動を推進しています。清掃活動を通して、まちの美化やプラスチックごみなどの海洋流出による環境汚染の防止に取り組んでいます。
- 第44回 クリーン作戦(吉富工場)
- 地域貢献の一環として、吉富工場では「クリーン作戦」を毎年継続して実施しています。2023年度は150人が事業所周辺一帯の清掃を行い、ペットボトルを含む可燃物、ビン・ガラス類などを回収しました。
- 令和5年度ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業の連携先企業として選ばれました
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環境省では、国内における海洋ごみ対策の一層の推進を図ることを目的とし、自治体と企業等が連携した海洋ごみの回収・発生抑制対策等のモデルとなる事業を認定・推進する「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」を進めており、吉富町の連携先企業として田辺三菱製薬工場 吉富工場が選ばれました。
その推進事業の一環として、2023年12月9日に「シープラス+教室」が開催されました。今回は近隣の地元企業の協力を得て、たくさんの子どもたちに海岸清掃、クリーンセンターの社会見学、海洋ゴミのペットボトルキャップを使ったアップサイクルワークショップを体験してもらいました。
このイベントは、子どもたちに「自分たちの未来のために何ができるだろう」と考えてもらう貴重な体験になりました。一方、私たち大人は豊かな自然を未来の子どもたちに引き継ぐために、実効性のある持続可能な取り組みをしていかなければなりません。
吉富工場は、今後も地域市民活動と社会環境活動へ積極的に参画することで、地域との交流・共生をさらに深化させ、企業価値の向上およびサステナブルな社会の実現をめざします。