社員紹介
品質保証のスペシャリストとして、
世界中の患者さんに
「高品質」と「安心」を届ける。
品質保証職
2006年入社 理工学部 応用化学科修了
研究職で培ってきた知識を活かし、市販後の品質保証に携わる。
“世界中の患者さんに安心して使ってもらえる薬を届けること”。私たちの部署では田辺三菱製薬が開発・販売する薬の品質を保証するミッションを担っており、その中でも私は市販後の薬の品質保証を担当しています。具体的な業務としては、医薬品製造工場における製造管理及び品質管理が法規制にもとづいて適切に行われていることを管理することが挙げられます。新製品の製造立ち上げ時には、厳密な基準にもとづいて品質保証体制を構築し、もしも製造工程で品質に関わる不具合が発生した場合には、原因を究明して改善を行います。また、患者さんや医療機関からの品質に関する問い合わせなどの対応も重要な業務になります。このように患者さんにとても近いポジションで製薬に携われることがこの仕事のやりがいです。
私たちの部署には様々なバックボーンを持つメンバーが所属しています。私も、入社時は創薬研究の現場に配属され、低分子を中心とした化学合成研究に13年間携わりました。品質保証とは異なる分野ではありましたが、研究者として培ってきた知識と経験を活かしながら、現在の分野の専門性を高めることに日々取り組んでいます。
自分の新しい成長につながった、2年間にわたる米国駐在。
2022年から2年間にわたって米国に駐在していました。現地では、日本で製造した薬を包装して供給しており、それらに関連する品質保証チームのマネジメントをすることが私の主な仕事でした。スタッフも限られるため関与する範囲は広く、営業や物流のチームとも連携する必要がありました。
ちょうどその時期、米国で販売が好調な新薬があり、製造工程の不具合で供給に影響が及びそうな事態が起こりました。私は原因を究明するために、過去の製造データにまで遡って分析を行い、根本的な改善提案や、より綿密なスケジュールを立案することで、供給に支障を来すことなく対処することができました。海外でのチャレンジは、自分から希望したキャリアステップでした。異なる環境で苦労することもありましたが、グローバルな観点で品質を管理する方法や相手を尊重したコミュニケーションの取り方など多くのことを学ぶことができ、自分の新しい成長につながる貴重な経験だったと思います。
自分の家族が使うことをイメージし、高品質な薬を届けていく。
田辺三菱製薬は、国内外に薬の供給を展開しています。また、製造を委託する拠点も日本ばかりでなく海外へと広げています。そのため、近年は海外の関係会社との業務の比率が増え、海外に出張する機会も多くなっています。このように品質保証に関わる環境も多様化しており、私たちが果たすべき責任範囲はますます広がっていると感じています。
ずっと以前のことですが、「あなたの会社の薬のおかげで具合がよくなった」と祖母から言ってもらったことがあります。以来、仕事で悩んだ時には、自分の家族が使うことをイメージして、高品質な薬を市場に届けることを意識しています。
新薬のモダリティも多様化しています。最近、専門知識の幅を広げたいと思い、バイオ医薬品の外部セミナーにも参加しています。自分の武器を磨くために、英語力の研鑽にも取り組んでいます。田辺三菱製薬ならではの高品質な薬を世界の患者さんに届けていくために、品質保証のスペシャリストとしての力を高めていきたいと思っています。
- Career step
- 2006年創薬研究所に配属され、化学合成の研究を担当する 2019年QV本部グローバルQA部に異動し、市販後の品質保証に携わる 2022年Mitsubishi Tanabe Pharma Americaに赴任。2年にわたって駐在する 2024年帰任し、グローバルに品質保証業務を推進
※本記事の所属・内容は取材当時のものです。