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ニュースリリース ALSを対象とするコンデンセート創薬技術を活用した低分子薬創製に関する共同研究契約締結について

2024年12月5日

三菱ケミカルグループの田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役:辻村 明広、以下「田辺三菱製薬」)は、Dewpoint Therapeutics, Inc.(本社:Boston, MassachusettsCEOAmeet Nathwani、以下「Dewpoint」)と筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis、以下「ALS」)を対象に、Dewpointのコンデンセート創薬技術を活用した低分子薬(TDP-43 condensate modulator)創製を目的とする共同研究契約(以下「本契約」)を締結しました。本契約は、121日より有効となります。

本契約条件にもとづき、田辺三菱製薬はDewpointに前払金を支払います。またマイルストンを達成した場合は、別途、ライセンス契約を締結し、田辺三菱製薬は臨床開発及び商業化について全世界で独占的に実施するオプション権を得ます。

田辺三菱製薬は、中枢神経疾患を注力領域の一つとして位置づけており、当社グループは、ALS治療薬「ラジカヴァ」(経口懸濁剤および点滴静注製剤)によりALS治療のリーディングカンパニーとして、世界のALS患者さんに貢献してきました。

田辺三菱製薬グループは、ALSおよび中枢神経系領域において引き続き新たな治療選択肢を届けるため取り組んでいきます。
Dewpoint Therapeutics, Incについて

Dewpointは、高いアンメットニーズを有する疾患に対処する新世代の治療薬開発に、相分離生物学を応用したコンデンセート創薬のリーディングカンパニーです。多数の病態がコンデンセートの機能不全によって制御されている、あるいは機能不全から生じていることが明らかになり、これまで「創薬不能」とみなされていた価値の高い標的の機能を調節する新たな可能性が示され、数百の新たな治療標的を特定するための道が開かれました。世界有数のベンチャーキャピタルから資金提供を受けたDewpoint独自のAI搭載技術プラットフォームを活用し、オンコロジー、神経変性、心疾患、代謝性疾患などの治療領域にわたるファーストインクラスの医薬品パイプラインを構築しています。Dewpointは他社との共同研究を通じて、難病に苦しむ患者さんのためにコンデンセートバイオロジーの応用を加速させ、限界を押し広げていきます。https://dewpointx.com/, X and LinkedIn.

コンデンセートについて

コンデンセートは膜のないオルガネラで、相分離と呼ばれるプロセスによって細胞全体で動的に形成されます。細胞内で安定かつ環境応答性に富む生体分子の動的集合体として、広範で重要な生化学的プロセスを可能にします。生体分子のコンデンセートの制御異常は、がん、糖尿病、心血管障害、神経疾患など多くの疾患で認められています。コンデンセート調節薬は、複雑な疾患や歴史的に創薬不可能だった標的に対し、新しい治療の選択肢を提供する可能性があります。

お問い合わせ先

田辺三菱製薬株式会社 ファーマ戦略本部 PR部 TEL:06-6205-5119

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