田辺三菱製薬のニュースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者等への情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。ニュースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

ニュースリリース 「ゴービック水性懸濁注シリンジ」(百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ・Hib混合ワクチン)コプロモーション実施のお知らせ

2024年1月23日

田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役:辻村明広、以下「田辺三菱製薬」)とファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田明久、以下「ファイザー」)は、一般財団法人阪大微生物病研究会(本部:大阪府吹田市、理事長:米田悦啓、以下「BIKEN財団」)が製造販売承認を取得している沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン「ゴービック水性懸濁注シリンジ」(以下「ゴービック」)について、日本でのコプロモーションを実施します。ゴービックは、製造販売元がBIKEN財団、販売元が田辺三菱製薬となります。医療機関への情報提供活動は田辺三菱製薬とファイザーが共同で行います。

ゴービックは既存の4種混合ワクチン(百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ混合ワクチン)である「テトラビック皮下注シリンジ」の抗原成分に、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)の抗原成分を加えた5種混合ワクチンで、BIKEN財団と田辺三菱製薬が共同開発を行い、2023年3月27日、国内で初めて製造販売承認を取得しました。5種混合ワクチンは、2014年に定められた「予防接種に関する基本的な計画1」で、開発優先度の高いワクチンの一つに選定されています。現在、2歳までに必要な定期接種ワクチンの総接種回数は20回以上におよびますが、混合ワクチンの実用化による接種回数の削減は、乳幼児および保護者の負担軽減に繋がることが期待されます。

5種混合ワクチンは2024年4月からの定期接種導入が予定されており、ゴービックは2024年3月の発売に向け、準備を進めています。田辺三菱製薬、ファイザーならびにBIKEN財団は、今後もゴービックの製造と安定供給および情報提供を通して、日本の公衆衛生に更に貢献してまいります。


5種混合ワクチンで予防をめざす感染症について
百日せき 百日せき菌によって発生する病気です。激しい咳をともない、1歳(特に生後6ヶ月)以下の乳児は命に関わるため注意が必要です。主に気道の分泌物によって感染し、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が命に関わる場合があります。
ジフテリア ジフテリア菌によって発生する病気です。主に気道の分泌物によって感染し、喉などで菌が毒素を出すことで、眼球や横隔膜などの麻痺、心不全などを来たし、重篤になる場合や亡くなる場合があります。
破傷風 破傷風菌によって発生する病気です。主に傷口に菌が入り込んで感染し、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。
急性灰白髄炎(ポリオ) ポリオウイルスが口に入り、腸で増えることによって感染します。感染した人の便の中のウイルスを介して感染が広がります。感染しても多くの場合、病気としての明らかな症状は現れないまま免疫ができますが、ウイルスが腸から脊髄の一部に入り込むと、手足に麻痺が起こり、一生残ってしまうことがあります。
Hib感染症 ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。症状がないまま菌を持って生活している子どもも多くいます。主に気道の分泌物により感染し、肺炎、敗血症などの重篤な病気を引き起こすことがあります。


田辺三菱製薬株式会社について

三菱ケミカルグループ(MCG)のファーマ部門である田辺三菱製薬は、1678年に創業、医療用医薬品事業を中心とする製薬企業として、最も歴史ある老舗企業のひとつです。MCGは経営方針「Forging the future 未来を拓く」の中で、ヘルスケアを最重要戦略市場のひとつに位置付けています。当社は、「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」をMISSIONとし、これを実現するため、中枢神経、免疫炎症、糖尿病・腎領域に加え、がん領域にも取り組んでいきます。有効性・安全性が高い患者層を見出し、治療満足度の高い薬剤をお届けする「プレシジョンメディシン」の他、予防・未病、重症化予防、予後にも目を向け、治療薬を起点に患者さんの困りごとに応える「アラウンドピルソリューション」を展開していきます。
https://www.mt-pharma.co.jp/


ファイザーについて:患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは170年以上にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページ、公式SNSをご覧ください。
www.pfizer.com(米ファイザー本社)、www.pfizer.co.jpInstagramX(日本法人)


一般財団法人阪大微生物病研究会について

BIKEN財団は、ワクチンの研究・開発と供給を担う、バイオ・スペシャリティー・ファーマです。1934年の設立以来、社会の要請に応え、数多くの日本初となるワクチンの開発、生産、供給を行うとともに、先進的な臨床検査サービスを提供し、公衆衛生に貢献してまいりました。
BIKEN財団はこれからも「優れたワクチンを通じて、世界中の人々の大切な命を守る。」というミッションの下、病の不安から解放された、すこやかな社会をめざし、高度なサイエンスと独自のバイオ技術の進歩を追求し続けます。 https://www.biken.or.jp/


出典


お問合せ先

田辺三菱製薬株式会社(三菱ケミカルグループ コーポレートコミュニケーション本部 大阪コーポレートコミュニケーション部) TEL:06-6205-5119

一般財団法人阪大微生物病研究会 広報室 TEL:06-6877-4802

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