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ニュースリリース
遅発性ジスキネジア治療剤「REMLEAS®カプセル40mg」アセアン3カ国で発売
2023年7月31日
三菱ケミカルグループの田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役:辻村明広、以下「田辺三菱製薬」)は、「REMLEAS®」(「レムリス」、日本製品名:ジスバル®、一般名:バルベナジン、小胞モノアミントランスポーター2阻害剤)について、遅発性ジスキネジア治療剤として7月31日にタイで発売しました。また、シンガポールおよびインドネシアではそれぞれ2023年1月、同年5月に発売しています。
「REMLEAS®」は、タイ、シンガポールおよびインドネシアにおいて、遅発性ジスキネジアの治療剤として初めて承認された医薬品であり、遅発性ジスキネジアの患者さんに新たな治療の選択肢を提供できるものと考えています。
この3カ国においては、田辺三菱製薬の販売子会社であるミツビシ タナベ ファーマ タイランド(Mitsubishi Tanabe Pharma(Thailand)Co., Ltd.)、ミツビシ タナベ ファーマ シンガポール(Mitsubishi Tanabe Pharma Singapore Pte. Ltd.)およびミツビシ タナベ ファーマ インドネシア(PT Mitsubishi Tanabe Pharma Indonesia)がそれぞれ医薬品販売承認取得者として、「REMLEAS®」の製品名で販売します。
遅発性ジスキネジアは、口腔顔面領域(舌:左右に動かす、口唇:もぐもぐさせる、顎および顔面)、四肢および体幹の不随意運動を特徴とする神経障害です。日常生活動作に困難をきたしたり、重症になれば嚥下障害や呼吸困難を引き起こす可能性があります。抗精神病薬などを長期間服用することで起こり、ドパミン受容体の感受性増加等が原因と考えられています。
田辺三菱製薬は、日本において2022年3月に、本剤の医薬品製造販売の承認を取得し、同年6月に発売しています。
田辺三菱製薬は、アンメット・ニーズの残る疾患に対し、一日でも早く最善の医薬品をお届けできるよう、これからも研究開発を進めてまいります。
バルベナジンについて
バルベナジンは、ニューロクライン バイオサイエンシズ社(米国)から導入した小胞モノアミントランスポーター2(VMAT2)阻害剤であり、神経終末に存在するVMAT2を阻害することにより、ドパミン等の神経伝達物質のシナプス前小胞への取り込みを減らし、不随意運動の発生に関わるドパミン神経系の機能を正常化させます。米国では、ニューロクライン バイオサイエンシズ社が、2017年4月に遅発性ジスキネジアを適応症として承認を取得し、INGREZZA®の製品名で販売しています。
ミツビシ タナベ ファーマ タイランド(Mitsubishi Tanabe Pharma(Thailand)Co., Ltd.)について
ミツビシ タナベ ファーマ タイランドは、田辺三菱製薬の連結子会社として、2016年にタイに設立されました。タイは、インドネシアと並んでアセアン地域で最大級の医薬品市場を有しており、ミツビシ タナベ ファーマ タイランドは、現在、HERBESSER®、TANATRIL®、TENELIA®など数多くの生活習慣病に対する製品に加え、統合失調症・双極性障害治療薬REAGILA®を販売しています。さらに、「REMLEAS®」の販売を通して、中枢神経領域のパイプラインを拡大していきます。
ミツビシ タナベ ファーマ シンガポール(Mitsubishi Tanabe Pharma Singapore Pte. Ltd.)について
ミツビシ タナベ ファーマ シンガポールは、田辺三菱製薬の連結子会社として、2016年にシンガポールに設立されました。経済、医薬品市場が急成長しているアセアン地域の統括会社として、アンメット・ニーズに応える当社の革新的な医薬品を迅速にアセアンの患者さんにお届けするため、開発等の業務を行っており、統合失調症・双極性障害治療薬SYMVENU®の販売も行っています。さらに、「REMLEAS®」の販売を通して、中枢神経領域のパイプラインを拡大していきます。
ミツビシ タナベ ファーマ インドネシア(PT Mitsubishi Tanabe Pharma Indonesia)について
ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアは、田辺三菱製薬の連結子会社として、1970年に設立されました。ジャカルタに本社を置き、バンドンに製造拠点、インドネシア国内13カ所に販売拠点を有しています。HERBESSER®、TANAPRESS®(日本製品名:タナトリル®)、LIVALO®など数多くの生活習慣病に対する製品に加え、統合失調症・双極性障害治療薬SYMVENU®の販売も行っています。さらに、「REMLEAS®」の販売を通して、中枢神経領域のパイプラインを拡大していきます。また、ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアは、東南・南アジアの製造拠点として、インドネシア国内だけでなく、アセアン各国およびスリランカ、パキスタン、香港などに製品を供給しています。
お問い合わせ先
三菱ケミカルグループ コーポレートコミュニケーション本部 大阪コーポレートコミュニケーション部 TEL:06-6205-5119