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ニュースリリース GIP/GLP-1受容体作動薬「チルゼパチド」に関する日本における販売提携契約締結のお知らせ
2022年7月7日
日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:シモーネ・トムセン、以下、日本イーライリリー)と田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:上野 裕明、以下、田辺三菱製薬)は、日本イーライリリーが開発中のチルゼパチドについて、国内における販売提携契約を締結しましたので、お知らせいたします。
本剤は、日本イーライリリーが2型糖尿病治療のために開発している新しいクラスの治療薬であり、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の両インクレチンの作用を単一分子に統合した新規の週1回投与GIP/GLP-1受容体作動薬(注射剤)です。米国では既に成人2型糖尿病治療における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として2022年5月13日に米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得しております。
本契約に基づき、日本イーライリリーが本剤の製造販売承認を取得後、田辺三菱製薬が流通・販売を行い、情報提供活動については、日本イーライリリーと田辺三菱製薬が共同で行います。
日本イーライリリーは、糖尿病とともに生きる人々の様々なニーズに応える幅広い製品ラインナップと独自のサービスを提供し続けています。田辺三菱製薬は複数の糖尿病治療薬を自社創製し、病と向き合うすべての人に希望ある選択肢を届けるべく糖尿病領域において情報提供活動を行っています。両社が協働することで、幅広い医療機関の皆様へ適正使用情報を提供し、本剤を必要とするより多くの患者さんに迅速にお届け出来ると考え、今回の提携に至りました。
日本イーライリリーと田辺三菱製薬は、2型糖尿病治療の新たな選択肢として期待されるチルゼパチドの販売提携を通じて緊密な協働関係を築き、糖尿病治療に一層の貢献をして参ります。
チルゼパチド(tirzepatide)について
チルゼパチドは、GIPとGLP-1の両インクレチンの作用を単一分子に統合した週1回投与GIP/GLP-1受容体作動薬です。GIPは、GLP-1受容体作動薬の効果を補完するホルモンです。前臨床モデルにおいて、GIPは食物摂取量を減少させエネルギー消費を増加させることが示されているため、体重の減少をもたらすと考えられます。また、GLP-1受容体作動薬と併用することでグルコースと体重に対してより大きな効果をもたらす可能性があります。チルゼパチドは、2型糖尿病、肥満症や過体重および非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療薬として研究されています。
日本イーライリリーについて
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう、革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じ、がん、糖尿病、筋骨格系疾患、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、成長障害、疼痛、などの領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。
田辺三菱製薬について
三菱ケミカルグループ※のファーマ部門である田辺三菱製薬は、1678年に創業、医療用医薬品事業を中心とする製薬企業として、最も歴史ある老舗企業のひとつです。三菱ケミカルグループは経営方針「Forging the future 未来を拓く」の中で、ヘルスケアを最重要戦略市場のひとつに位置付けています。当社は、「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」をMISSIONとし、これを実現するため、グローバルでは中枢神経・免疫炎症領域、ワクチンを中心に研究開発に取り組んでおり、国内では、糖尿病・腎領域にも注力しています。 https://www.mt-pharma.co.jp/
- ※三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社を指します。
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(三菱ケミカルグループ コーポレートコミュニケーション本部 大阪コーポレートコミュニケーション部) TEL:06-6205-5119