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ニュースリリース 統合失調症治療薬「カリプラジン」(MP-214)について シンガポールにおける双極性障害の承認取得のお知らせ
2022年2月2日
田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、カリプラジン(一般名、治験コード:MP-214、ドパミンD3/D2受容体パーシャルアゴニスト、シンガポール製品名:Symvenu®(シンベニュー))について、連結子会社であるミツビシ タナベ ファーマ シンガポール(Mitsubishi Tanabe Pharma Singapore Pte. Ltd.)がシンガポールにおける新たな適応症として双極性障害の新規効能の承認を1月25日に取得しましたのでお知らせします。
双極性障害は精神疾患のひとつで、正確な原因は不明です。気分が高ぶった躁状態と気分が重く沈んだうつ状態を交互に繰り返す病気です。うつ状態の時には憂うつな気分が続き、食欲がなくなることや、体が動かなくなることもあります。一方、躁状態の時には気分が高揚し、活力および活動性の増加に伴い、睡眠要求が低下することがあります。その時の状態によって症状が様々です。シンガポールの患者数は約8万人と推定されています。
田辺三菱製薬グループはハンガリーのゲデオンリヒター(Gedeon Richter Plc.)からライセンスを得た、シンガポール以外の当社のテリトリー国においても、双極性障害の適応の早期承認取得をめざし、各国薬事規制当局への対応を引き続き速やかにおこなってまいります。
田辺三菱製薬グループは、双極性障害のために不自由な生活を余儀なくされている患者さんへ、本剤をお届けすることで、患者さんの生活の質(QOL:quality of life; クオリティ・オブ・ライフ)を高められるよう努めてまいります。
■カリプラジン(MP-214)について
カリプラジンは、当社がハンガリーのゲデオンリヒター(Gedeon Richter Plc.)からライセンスを得て、アジアにおいて開発を進めています。カリプラジンは、経口の非定型抗精神病薬であり、当社のテリトリーにおいては、統合失調症の治療薬として、2019年7月にシンガポールとタイ、2020年8月にマレーシア、2021年7月にインドネシアで承認されています。カリプラジンの作用機序は不明な部分はあるものの、中枢のドパミンD2とセロトニン5‐HT1A受容体でのパーシャルアゴニスト作用とセロトニン5‐HT2A受容体での拮抗作用の組合せによって効果を示すと推定されています。また、ドパミンD3受容体、ドパミンD2受容体、セロトニン5-HT1A受容体に対して、高い結合親和性を示すパーシャルアゴニストとして作用することが薬力学的試験(主に血中濃度と薬効の関係を調べる試験)により示されています。
■ミツビシ タナベ ファーマ シンガポール(Mitsubishi Tanabe Pharma Singapore Pte. Ltd.)について
ミツビシ タナベ ファーマ シンガポールは、田辺三菱製薬の連結子会社として、2016年にシンガポールに設立されました。経済、医薬品市場が急成長しているアセアン地域の統括会社として、アンメット・メディカル・ニーズに応える当社の革新的な医薬品を迅速にアセアンの患者さんにお届けするため、開発等の業務を行っており、Symvenu®の販売も行っています。
本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ
田辺三菱製薬株式会社 コミュニケーションクロスローズ部 TEL:06-6205-5119