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ニュースリリース 2型糖尿病治療剤 「カナグル錠®100mg」について 日本における2型糖尿病を伴う慢性腎臓病の適応追加申請のお知らせ
2021年8月4日
田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、2型糖尿病治療剤「カナグル®錠100mg」(一般名:カナグリフロジン水和物、以下「カナグル®錠」)について、2型糖尿病を伴う慢性腎臓病の適応追加申請を8月4日に行いました。
慢性腎臓病は、何らかの原因によって腎臓の機能が低下する状態であり、日本の患者数は成人の8人に1人、約1,330万人と推定され*、非常に頻度が高い疾患です。また、2型糖尿病は慢性腎臓病の発症、進展の大きなリスク因子であり、2型糖尿病を伴う慢性腎臓病の対策は、患者さんの生活の質(QOL:Quality of Life)や医療経済的な観点からも重要な課題となっています。
カナグリフロジンは、糖を尿から排泄させることによる血糖低下作用に加え、腎臓の糸球体内圧を低下させること等により、腎保護作用を示すものと推察されています。
「カナグル®錠」は、当社オリジンの2型糖尿病治療剤であり、2014年7月に製造販売承認取得し、同年9月より販売を開始しています。
また、2021年2月には台湾において、糖尿病性腎症の適応を取得しました。
田辺三菱製薬は、増加傾向にある2型糖尿病を伴う慢性腎臓病患者さんに対して治療の選択肢を提供することで、患者さんの生活の質を高められるよう努めてまいります。
- *日本腎臓学会 CKD診療ガイド2012
■カナグリフロジン(日本製品名:カナグル®錠100mg)について
2型糖尿病治療剤「カナグリフロジン」(国際一般名:カナグリフロジン、日本製品名:「カナグル®錠100mg」)は、田辺三菱製薬が創製した世界初の経口SGLT(ナトリウム-グルコース共輸送体)阻害物質T-1095をルーツとする日本発のSGLT2阻害剤です。本剤は、腎臓の尿細管において糖の再吸収に関与するトランスポーターであるSGLT2を阻害することで、糖の再吸収を抑制、尿中に過剰な糖を排泄し、優れた血糖低下作用を示す薬剤です。日本では、2014年7月に製造販売承認取得し、台湾においても2017年3月に承認を取得しています。また、台湾においては、糖尿病性腎症の適応を2021年2月に追加取得しています。
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田辺三菱製薬株式会社 コミュニケーションクロスローズ部 TEL:06-6205-5119