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ニュースリリース 循環器官用剤「MT-4129」に関する導出および米国食品医薬品局の新薬治験申請受理について
2021年4月8日
田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、ミネラリス セラピューティクス社(Mineralys Therapeutics, Inc.、以下「ミネラリス社」、本社:米国ペンシルベニア州、CEO: Jon Congleton)に対し、田辺三菱製薬が創製し開発中のアルドステロン合成阻害剤「MT-4129」を導出し、この度、ミネラリス社が米国食品医薬品局(FDA)より新薬治験申請を受理されましたので、お知らせします。
田辺三菱製薬が実施したMT-4129(ミネラリス開発番号:MLS-101)の第1相臨床試験は、健康被験者において実施し、安全性および忍容性のプロファイルを示し、アルドステロンを選択的に減少させました。アルドステロンは、高血圧患者における高血圧症の一因であることがわかっており、これらの患者における治療のターゲットとなっています。 ミネラリス社は、投資会社であるキャタリス パシフィック社(Catalys Pacific)が設立したバイオ医薬品会社です。ミネラリス社は、FDAより新薬治験申請を受理されたことで、MT-4129の高血圧症治療薬としての第2相臨床試験をまもなく開始する予定です。
田辺三菱製薬は、自社創製パイプラインにおいて、自社での開発だけでなく、適切なパートナーへの導出も選択していくことで、グローバルでの開発および商業化による製品価値の最大化を図り、より早く世界の患者さんに新たな治療の選択肢を提供できるよう努めてまいります。
◆参考◆
■ミネラリス セラピューティクス社(Mineralys Therapeutics, Inc.)
ミネラリス セラピューティクス社(本社:ペンシルベニア州フィラデルフィア)は、高血圧におけるベストインクラスの新薬開発に取り組むバイオ医薬品企業です。ミネラリス社は、個々の患者さんにとって最適なアプローチにより高血圧を管理すべく、MLS-101(MTPC開発番号:MT-4129)の開発を進めています。
■MT-4129について
MT-4129(ミネラリス社開発番号:MLS-101)は、高い選択性を有するアルドステロン阻害薬であり、 田辺三菱製薬株式会社が創製しました。MT-4129は、ミネラルコルチコイド受容体を阻害せず、CYP11B2経路を選択的に阻害することにより、コルチゾールのような他のホルモンに影響を及ぼすことなく、血漿アルドステロン濃度を有意に低下させます。
健康被験者を対象とした第1相臨床試験では、アルドステロン低下作用が検証され、安全かつ忍容可能な臨床プロファイルが示されました。
田辺三菱製薬株式会社 コミュニケーションクロスローズ部
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