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ニュースリリース カナダ子会社における新型コロナウイルス感染症への取組みについて ―VLPワクチンの第1相臨床試験を開始―
2020年7月15日
田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:上野 裕明)は、連結子会社であるメディカゴ社(本社:カナダ ケベック市、代表取締役:ブルース クラーク)が、同社において開発を進めている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防をめざした植物由来のウイルス様粒子(VLP*)ワクチン(開発番号:MT-2766)に関する第1相臨床試験を開始した旨、発表したことをお知らせします。
MT-2766の第1相臨床試験では、単剤、GSK社のアジュバントまたはDynavax社のアジュバントを添加したワクチンを、3用量のグループにわけて、21日間隔で2回接種し、安全性と免疫原性を評価します。
当社グループは、社会の皆さまに一日も早くお届けできるよう、MT-2766の開発を着実に推進し、喫緊の社会課題であるCOVID-19の感染予防により一層貢献してまいります。
- *VLP=Virus Like Particle(ウイルス様粒子)
・メディカゴ社リリース(現地時間2020年7月14日付)
Medicago begins Phase I clinical trials for its COVID-19 vaccine candidate.
VLPワクチンについて
ウイルス様粒子(Virus Like Particle)製造技術を用いた新規ワクチンです。VLPは、ウイルスと同様の外部構造を持ち、ワクチンとしての高い免疫獲得効果(有効性)が期待されることに加え、遺伝子情報を持たないため体内でウイルスの増殖がなく、安全性にも優れる有望なワクチン技術として注目されています。また、植物を使用したVLP製造技術により、短期間で大量生産が期待されます。