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ニュースリリース データサイエンス分野での人材育成を本格化し、滋賀大学と製薬・ライフサイエンス企業向けデータサイエンス教育プログラムの共同開発を開始

2019年11月1日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:三津家 正之、以下、「当社」)は、滋賀大学と製薬・ライフサイエンス企業の実務者向けデータサイエンス教育プログラム(以下、「本プログラム」)の共同開発を11月1日から開始することとなりました。2019年度は社内で受講者約20名を選抜し、教育プログラムを試行した後、2020年4月以降は、1年間の教育プログラムとして継続実施いたします。なお、滋賀大学および当社は、本プログラムを当社向けに限定したものにするのではなく、希望する企業にも提供して、滋賀大学の指導の元に製薬・ライフサイエンス業界全体のデジタルトランスフォーメーション推進に資することをめざします。

 製薬業界を取り巻く環境は激変しており、新たな価値を持つ医薬品(医薬品とデジタル・デバイスを組み合わせたソリューション、デジタル・セラピューティクスなど)を創製することや、創薬の成功確率を高めるためには、デジタルの活用が必須となります。当社は、これまで糖尿病ケアアプリ「TOMOCO」の開発(株式会社ハビタスケアと共同)や、臨床試験の情報収集・計画立案をAIがサポートする「CRAFT」の開発(株式会社日立製作所と共同)を進めており、これらを推進する部門として、デジタルトランスフォーメーション部を設置しています。今後、各バリューチェーンに一定数のデジタル人材を配置することにより、ビジネスプロセス変革、医療ビッグデータの利活用および新規デジタルビジネス開発を加速していきます。

 当社は、デジタル人材の確保に向けて積極的にキャリア採用を進めるとともに、社内でのデジタル教育プログラムによる人材育成を本格化します。具体的には、育成するデジタル人材像を3つのタイプ(デジタル・イノベータ、デジタル・サイエンティスト、デジタル・エンジニア)に区分し、それぞれの習熟度に応じた教育プログラムを随時導入していく予定です。当社は2021年度までに社内のデジタル人材数を現状から倍増させることをめざし、新たな成長に向けてデジタルの活用を進めていきます。

滋賀大学について
日本初のデータサイエンス学部を2017年4月に、また同研究科を2019年4月に設置し、我が国屈指の拠点として数理統計・情報科学を専門とした教員が多く在籍しています。既に自動車業界、保険業界などにおいて、その特性を踏まえた独自のデータサイエンティスト育成プログラムを提供しています。
滋賀大学が提供するデジタル教育プログラムの概要
本プログラムでは、データサイエンスに関わる基本的なプログラミングスキルを習得し、実務上の課題を分析できる能力を身に着けることをめざします。実際にプログラミング言語のスクリプトを打ち込みながら、どのようなタイプのデータに対して、どのような分析手法が有効かを理解し、解析結果の解釈ができることを目標とします。
デジタル人材像の3つのタイプ
  • デジタル・イノベータ
    高度なビジネスや医学・薬学等の専門性に加え、高いデジタルサイエンスリテラシーを有し、全社および部門の課題を俯瞰的に見極め、革新的な提案やソリューションを提供する人材。
  • デジタル・サイエンティスト
    高度な情報科学(数学、統計学、計算科学、機械学習、自然言語処理等)や具現化するプログラミングの専門性に加え、高いビジネスや医学・薬学等の知識・リテラシーを有し、全社および部門の課題に対して、データを用いて具体的な考察・ソリューションを提供する人材。
  • デジタル・エンジニア
    システム構築、データベース構築等の高度な知識と具現化するプログラミング能力等のリテラシーを有し、全体のデータ構造、所在を俯瞰的に理解して、効率的なデジタル環境を提案・構築・提供できる人材。
タイプ別、習熟度別のめざすレベル(イメージ)
タイプ別、習熟度別のめざすレベル(イメージ)

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