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ニュースリリース 日本腎臓病協会と田辺三菱製薬による共同事業契約の締結について~健康寿命を損なう要因の一つである腎臓病克服をめざして~
2019年7月11日
NPO法人 日本腎臓病協会(東京都文京区、理事長:柏原直樹、以下「日本腎臓病協会」)と田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:三津家正之、以下「田辺三菱製薬」)は腎臓病克服を目的とした共同事業契約を、7月10日に締結しましたので、お知らせいたします。
日本腎臓病協会と田辺三菱製薬は、共同事業契約を締結し、日本腎臓病協会が立ち上げた「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」というアカデミア、企業および行政等が連携しうるプラットフォームを活用し、慢性腎臓病に関する基礎研究(公募)を実施します。
【慢性腎臓病に関する基礎研究の公募概要】
- 研究背景
- これまでに報告された慢性腎臓病に関する大規模臨床試験の結果からSGLT2阻害薬の腎保護作用に関してはコンセンサスが得られつつあるが、そのメカニズムは十分に解明されていない。そのためKRI-Jを活用した、SGLT2阻害薬による腎保護メカニズムの解明を目的に基礎研究を実施する
- 研究課題
- SGLT2阻害薬カナグリフロジンの腎保護メカニズムに関する基礎研究
- 統括責任者
- 日本腎臓病協会 理事長 柏原直樹
- 応募期間
- 2019年7月11日~2019年8月20日必着
- 応募資格
- 45歳以下で日本腎臓病協会会員もしくは日本腎臓学会会員
*詳細および申請書は、日本腎臓病協会ホームページ(https://j-ka.or.jp/krij/event/project.php)をご確認ください。
日本では、生活習慣の変化、高齢化を背景に腎臓病の患者さんが増加しており、現在、日本には約1,330万人の慢性腎臓病の患者さんがいるといわれています。これは、成人の約8人に1人にあたる数です。腎臓病は、脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因となっています。日本腎臓病協会と田辺三菱製薬は、腎臓病の克服には、医療者、行政、企業、市民が連携して、総力を挙げて取り組む必要があると考えています。
引き続き、日本腎臓病協会と田辺三菱製薬は、本共同事業契約の枠組みの中で、腎臓病克服のための連携および取組みを推進してまいります。
- NPO法人 日本腎臓病協会
- 「日本腎臓病協会」は医療者、行政、市民連携の核となり、プラットフォームとなることで、生活習慣の変化、高齢化を背景に増加した「腎臓病」に対して総力を挙げて取り組む組織です。腎臓病克服のためには、有効な薬剤・診断薬・機器開発が必要です。「日本腎臓病協会」は学会(アカデミア)と関連企業、行政等が連携しうるプラットフォームとして「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を事業のひとつとして立ちあげ、腎臓分野におけるAll Japan 体制を構築いたします。
詳細はhttps://j-ka.or.jp/をご覧ください。
- 田辺三菱製薬について
- 田辺三菱製薬は、1678年に創業、日本の医薬品産業発祥の地である大阪の道修町に本社を置き、医療用医薬品事業を中心とする国内上場企業としては最も歴史ある老舗企業です。「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」という企業理念のもと、中期経営計画16-20では「Open Up the Future-医療の未来を切り拓く」をキーコンセプトと定めました。重点疾患領域である「自己免疫疾患」「糖尿病・腎疾患」「中枢神経系疾患」「ワクチン」を中心に、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創製を通じて、世界の患者さんの健康に貢献していきます。
https://www.mt-pharma.co.jp/
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