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ニュースリリース 2型糖尿病治療剤「テネリア」の中国におけるプロモーションについて―天津田辺製薬有限公司がServier Pharmaと委受託契約を締結
2019年2月28日
田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:三津家 正之、以下「田辺三菱製薬」)の連結子会社である天津田辺製薬有限公司(本社:中華人民共和国天津市、天津田辺)は、Les Laboratoires Servier(本社:フランス パリ、代表取締役社長:Olivier LAUREAU、以下「セルヴィエ社」)のグループ会社であるServier Pharma(Tianjin)(本社:中華人民共和国天津市、以下「セルヴィエ天津」)と、田辺三菱製薬が開発した2型糖尿病治療剤「テネリア®錠20mg(一般名:テネリグリプチン)」(以下、テネリア®)について、中国における独占的プロモーション委受託契約を、本日締結しましたのでお知らせいたします。
中国は世界最多の約1億2千万人の糖尿病患者*を抱え、世界の糖尿病患者総数の30%近くを占めており、今後も増加すると推計されています。中国において糖尿病領域専属MR約700人を有し、40年の販売実績をもつセルヴィエ天津との協業はテネリア®の早期の市場浸透、製品価値最大化に寄与することが期待されます。
テネリア®は、田辺三菱製薬が創製した、初の日本オリジンのDPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ4)阻害剤です。本剤は、食事に応答して消化管から分泌されるホルモンであるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)を分解する酵素DPP-4の働きを選択的に阻害することによりインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで血糖降下作用を発揮します。その作用の強さと持続性から、1日1回の経口投与によって、毎食後の血糖並びに空腹時血糖を改善する効果が認められています。現在、中国では第3相臨床試験を終了しております。
田辺三菱製薬とセルヴィエ社は、世界第2位の医薬品市場である中国を重要な市場と捉えており、両社の戦略的提携により、糖尿病治療において新たな治療の選択肢を提供することで、中国の糖尿病患者さんに貢献してまいります。
*出典:IDF(International Diabetes Federation/国際糖尿病連合)
- 天津田辺製薬有限公司について
- 天津田辺製薬有限公司は、1993年に中国天津市に天津力生製薬との共同出資により設立し、中国での医薬品の製造および販売を展開しています。田辺三菱製薬グループの中国における中核企業として、循環器用薬や消化器用薬、アレルギー治療剤などを中心に、中国国内の患者さんへ田辺三菱製薬ブランドの高品質な医薬品を製造・販売することによって中国の医療ニーズに貢献することをめざしています。
- セルヴィエ社について
セルヴィエ社は公益法人によって運営される国際製薬企業であり、本部はフランス(Surensnes)にあります。149か国に拠点を持ち、2017年の売上は41億5200万ユーロ、全世界の従業員は21,700人です。グループとして売上(ジェネリック薬を除く)の25%を研究開発に投資しています。重点領域は循環器、免疫炎症、中枢神経、がん、糖尿病です。また、セルヴィエ社は医薬品の開発のみならず、e-Healthソリューションも提供しています。
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