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ニュースリリース 選択的抗トロンビン剤「アルガトロバン」英国における販売開始に関するお知らせ
2012年7月6日
田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、社長:土屋 裕弘、以下「田辺三菱」)は、このたび、連結子会社であるミツビシ ファーマ ヨーロッパ(Mitsubishi Pharma Europe Ltd.、本社:英国 ロンドン、以下「MPE」)が、英国において、選択的抗トロンビン剤「アルガトロバン水和物(以下「アルガトロバン」)」の販売を開始しましたのでお知らせいたします。
MPEはアルガトロバンを「ヘパリン起因性血小板減少症(HIT) II型」の治療薬として、2011年12月に欧州相互認証審査方式により英国で承認申請し、2012年3月の承認取得を経て、6月に販売名「Exembol®(エグゼンボル)」で販売を開始しました。本剤は、田辺三菱が創製した選択的抗トロンビン剤であり、国内では現在、「ノバスタンHI注」で販売しています。欧州では、2004年にスウェーデンで承認されたのをはじめ、現在、ドイツ、フランスなど11カ国でHIT II型の治療薬として販売しています。
「ヘパリン起因性血小板減少症(HIT) II型」は、致死性の血栓塞栓症を合併するおそれがある重篤な疾患です。アルガトロバンは血中消失半減期が短く、また、肝臓で代謝されるため、手術前後の患者さん、腎臓病の患者さんでHIT II型を発症した患者さんに適した抗凝固剤です。
田辺三菱とMPEは、アルガトロバンの提供を通じて、英国をはじめとする欧州における販売基盤を確立するとともに、欧州各国の医療ニーズに貢献してまいります。