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ニュースリリース ファインケミカル事業の譲渡に関するお知らせ

2012年5月15日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:土屋 裕弘)は、現在、自社が行うファインケミカル事業のうち、医薬品原薬の製造および販売に係る事業を株式会社エーピーアイ コーポレーション(本社:大阪市、代表取締役社長:江村 泰一)に、食品に係る事業を株式会社タイショー テクノス(本社:東京都、代表取締役社長:伊藤 伸明)に譲渡し、ファインケミカル事業から撤退することとしましたので、お知らせいたします。
 なお、各々の事業の譲渡日は本年7月1日の予定です。また、本事業の譲渡に伴う当社業績への影響は軽微と予想しております。

 医薬品原薬事業を譲渡する予定の株式会社エーピーアイ コーポレーションは、株式会社三菱ケミカルホールディングスグループの事業会社の一つである三菱化学株式会社の連結子会社で、「スペシャリティケミカルズ分野の独創的開発企業として、世界の人々の生活の質の向上に貢献する」ことを経営理念として、ヘルスケア事業とファインケミカル事業をコアに積極的な事業展開を行っており、当社の医薬品原薬の製造および販売事業が加わることにより、大きな事業成長が期待されます。
 一方、食品事業を譲渡する予定の株式会社タイショー テクノスは、三井製糖株式会社の100%連結子会社で、「豊かで潤いのある食文化と快適な生活環境の実現に貢献します」を企業理念として、食品添加物と工業用防腐・防カビ剤等の製造および販売事業をコアに事業の拡大と持続的成長を図っており、当社の食品事業が加わることにより、成長の加速ならびに事業の拡大が期待されます。

 当社は、2011年度にスタートした「中期経営計画11-15 〜New Value Creation」の中で、アンメット・メディカル・ニーズ※1に応える新しい医薬品を創製し、グローバルに提供する経営基盤を構築することで、世界の多くの患者さんのQOLの向上に貢献しつづけるため、「新薬創製力の強化」「新製品を軸とした国内事業の躍進」「海外事業拡大への基盤構築」「事業・構造改革の加速化」の4つの戦略課題を設定し、その確実な実行を図っているところです。
 当社は、今般の事業譲渡を通じて、事業の再構築を行うことにより、医薬品事業への経営資源の集中化をより一層推進し、「新たな価値を創造しつづける企業」に変革してまいります。

  • ※1有効な治療法、医薬品がなく、未だに満たされない医療上のニーズ

(ご参考)

<株式会社エーピーアイ コーポレーション>

本社 大阪市中央区平野町2-4-9
東京本社 東京都中央区日本橋2-3-4日本橋プラザビル9階
代表者 代表取締役社長 江村 泰一
資本金 40億円
売上高 29,284百万円(2011年3月期)
事業内容 医薬原体、医薬中間体、治験薬製造受託、R&D受託、化成品、試薬等の製造販売
従業員数 605名(2012年4月1日現在)
株主 三菱化学株式会社(52.3%)、田辺三菱製薬株式会社(47.7%)
譲渡事業規模 医薬品原薬事業 約38億円(2011年3月期実績)

<株式会社タイショー テクノス>

本社 東京都中央区日本橋富沢町10-18
パシフィックマークス日本橋富沢町ビル7階
代表者 代表取締役社長 伊藤 伸明
資本金 9,750万円
売上高 4,410百万円(2011年3月期)
事業内容 食品添加物(保存料、日持向上剤、品質改良剤、天然系着色料等)、工業用防腐・
防カビ剤、食品工場用サニテーション薬剤の製造販売
従業員数 90名(2012年4月1日現在)
株主 三井製糖株式会社(100%)
譲渡事業規模 食品事業 約25億円(2011年3月期実績)

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